消費税の計算式

消費税の基本は、次の式です。

消費税の納税額 = 受取り消費税額 - 支払い消費税額

この式のポイントは3点あります。

お客様が負担する

まず、消費税の理論のお話しをします。消費税は、間接税です。間接税というのは、会社(課税事業者)が税金を負担するものではなく、お客様が税金を支払うということです。会社は、お客様から税金を徴収して納税を代行する義務を負わされています。

理論と現実は違うもので、価格に消費税分を上乗せできなかったら、会社の負担になります。実際に納税している会社は、お客様から消費税を預かっているだけという感覚はないかと思います。

ただ、税務署は理論のとおりに考えています。消費税は預かった税金ですから、消費税を滞納すると、他の税金よりも優先的に取り立てられます。

法人税と違う

法人税の計算とはまったく違います。法人税は、黒字の会社にしか課税されません。しかし、消費税は、上記の計算式に基づいて、赤字決算でも納税しなければなりません。例えば、給料の支払いが多い会社は、給料には消費税が含まれないので、多額の消費税を納める感覚を持ちます。

計算が煩雑

非常に計算が煩雑です。なにしろ会社の全ての取引を集計しなければ、正しい消費税額を計算できません。電卓で領収書の合計を集計することは現実的ではありません。

そこで、消費税の計算は、会計ソフトで行うのが一般的です。帳簿をつける時に、消費税の情報も記録しておけば、決算書と同時に消費税の申告書も作成することができます。