税務上問題になりそうな処理を、いつやるか?という時期を考えてみます。
一般的には、二つの判断があります
- いつまでも残しておきたくないので、はやく処理して、その後3年間に税務調査が来ないことを願う。
- あるいは、そのまま塩漬けにする。
確率的にもっとも安全なのは、税務調査が来た年度の決算で、問題を処理をすることです。
税務署の考え方
中小企業の普通の税務調査は、過去3年分を対象にします。もっとも頻繁に税務調査が来るとしても3年に一度になります。
しかし、3年に一度きっちり税務調査が来るというのは、税務署ににらまれている会社です。「この会社はいつも悪いことをしている。税務調査に行けば確実に問題が見つかるはずだ」と認識しているからです。具体的には、前回の税務調査で多額の税額と重加算税を納めた場合です。
税務署は、すべての会社を3年に一度税務調査するほど人員がいません。そうすると、そんなに悪質な事案もなく税務調査が終わった場合には、またすぐ税務調査に来る可能性は低くなります。
おわりに
そもそも問題になるような処理をしたくないものです。ただ、もし既に問題を抱えてしまっているのなら、上記のように考えるのが合理的ではないでしょうか。
- 長谷川 俊樹 -